昭和17年7月。英国極東軍に勝利した日本に、米国が宣戦布告。フィリピンを発ったB17重爆撃機が、日本の統治領に猛攻撃を掛けた。日本軍は仏印、蘭印に振り分けていた戦力を台湾に集め、反撃に出る。一式陸攻に機種改変した第一戦略航空軍がその先陣に立ち、陸軍のフィリピン上陸作戦の支援で、米爆撃機、戦闘機を捩じ伏せた。日米機動部隊激突の後、アパリ、ビガン両海岸に橋頭堡を築くと、怒涛の南下進攻を開始。マッカーサーをマニラから退却させるが、恐るべき米軍の戦力に対抗するべく世界初の推進牽引両用の四発エンジン装備の重爆撃機「崑崙」を投入した!
●青山智樹(あおやま・ともき)
1960年、東京都武蔵野市生まれ。学生の頃より同人誌『宇宙塵』に参加。東海大学理学部物理学科卒業後、高等学校に理科教師として勤務。1992年、長編SF『赤き戦火の惑星』(勁文社)で商業デビュー。『合体戦艦「富士山」出撃!』(有楽出版社)、『蒼穹の海鷲』(アスキー)等、シミュレーション戦記を中心に執筆する。その他にも『零戦の操縦』(アスペクト)、『自分でつくるうまい!海軍めし』(経済界)、『世界一わかりやすい放射能の本当の話』(宝島社)等、ミリタリー関連書籍など著書・共著多数。