鈴木敏文氏、失脚……。「コンビニ天皇」と呼ばれ、小売・流通業界に君臨していたカリスマ経営者に何が起こったのか。オーナーの過労死・自殺が問題となり、見切り販売の妨害行為を公正取引委員会から咎められ、ヨーカ堂やそごう・西武など統合した企業を再建どころか片っ端から赤字にしていき……。調べれば調べるほど、おぞましい“優良企業”の実態が明らかにされてゆく。
『セブン-イレブンの真実 鈴木敏文帝国の闇』の続編となるノンフィクション。電子オリジナル作品。
プロローグ “偉大なる”鈴木敏文会長退任
第一章 一発屋経営者を持ち上げたマスコミと財界の罪と罰
第二章 セブン‐イレブン創業と鈴木敏文会長の生い立ち
第三章 加盟店も社員も不幸にするセブン‐イレブン商法
第四章 イトーヨーカ堂“業務委員会”発足
第五章 伊藤社長退任で鈴木独裁体制完全確立
第六章 独裁者失脚へ
エピローグ 鈴木敏文氏とは何者なのか?
●角田裕育(すみだ・ひろゆき)
1978年、神戸市生まれ。大阪のミニコミ紙記者を経て、2001年からフリージャーナリストに。労働問題・教育問題を得手としている。著書に『教育委員会の真実』(宝島社)など。