G県に鬼伝説を持つ家があることを知った融は、可那との関係を調べるためその地を訪れる。そこで融が出会ったのは、鬼を祭った一族の末裔だという美少女・隠寺秋子と、融と同じく鬼を調べに来た青年・真名井公彦だった。互いに反目しつつも隠寺の鬼について調べていく融と公彦。その二人が知った、秋子の哀しい秘密とは? そして、人丸は……。
哀しき“鬼”の生き様を描いた大人気怪奇アクション巨編が、ついに電子書籍として復刊! 本書はその第2弾。大幅に加筆修正されたソノラマノベルス〈完全版〉の原稿を使用。
●加門七海(かもん・ななみ)
東京都生まれ。オカルト・風水・民俗学などに造詣が深く、怪談、エッセイ、フィールドワーク作品などを著す。最新刊は『お咒い日和 その解説と実際』(KADOKAWA)。小説に『目嚢』『祝山』『鳥辺野にて』など、エッセイ『猫怪々』『霊能動物館』『墨東地霊散歩』など多数。