これは、誰かがしかけた罠か…。ふと、ランスロットの脳裏をよぎった思いが全ての始まりだった。確かな筋から手に入れた情報をもとに襲撃した船は、宇宙パトロールの護送船で、船倉には手錠をかけられた女が一人、おまけに彼女・フラワーの罪状は濡れ衣だというのだ。できすぎの展開に不吉な予感を覚えながらも、女のために探偵役を引き受けたランスロット。一方、銀河連邦警察ではランスロットに復讐の念を燃やすローゼンクロイツが、起死回生のチャンスを与えられていた。そして案の定、調査は思いもかけないところへ辿り着いた…。男達の熱い想いが駆け抜ける痛快アクション。
SFスペースオペラ、「海賊ランスロット・華麗なる冒険」シリーズ第2弾!
●伊東麻紀(いとう・まき)
茨城県生まれ。お茶の水女子大学理学部化学科中退。大学時代はSF研究会に所属。『宝剣物語』シリーズ、『エストレリャ国異聞』シリーズ(ともに大陸書房)、『〈反逆〉号ログノート』シリーズ(角川書店)、『特殊工作員アンジェラ』シリーズ(朝日ソノラマ)などの著書がある。