リィアン皇室を滅ぼしたザーン皇室の背後には、四百年の時を越えて甦った伝説の黒魔道術士オーガスタ・ディーと、彼が操る魔族の存在があった。乱を呼ぶ“蛍星”の運命を知りながら、シェスタは彼らの野望との対決を決意する。そんなとき、奴隷商人に追われる少女アージュラを助け、彼女の話から、砂の荒野「大砂地」の奥に失われた「土の神霊」に仕えた聖者の子孫が暮らしていることを知る。早速、リヤド達とともに「大砂地」へと向かうシェスタだったが、彼女を狙うオーガスタの魔手が…。
冒険ヒロイック・ファンタジー小説の傑作、「赤い瞳のシェスタ」シリーズ第2弾。
●霜島ケイ(しもじま・けい)
大阪府生まれ。1990年、『出てこい、ユーレー三兄弟』(朝日ソノラマ)でデビュー。主にファンタジーとホラーのジャンルで活動中。「封殺鬼」シリーズ(小学館)、「カラクリ荘の異人たち」(ソフトバンククリエイティブ)、「のっぺら」(廣済堂)等、著作多数。