占いネット『電脳十二支占い倶楽部』のツールの十二支が、誰もアクセスしていない密室状態で消失してしまった。ネットパトロールの依頼で、秀人と鳴琳が秘技を駆使してネットに潜入、捜査を進めるうちに思いもよらない事実がイモヅル式に明らかになっていく。春たけなわの季節、宴会大好きのシステムハウス・ネット探偵局“ミルキーピア”の面々がお花見そっちのけで事件解明に大奔走。
第8話 消えた十二支の謎
●東野 司(とうの・つかさ)
1957年、愛媛県生まれ。横浜国立大学大学院中退。テクニカルライターを経て、1986年『赤い涙』(「SFマガジン」早川書房)でデビュー。主な著書に『ミルキーピア物語』シリーズ、『地球SOS』(早川書房)、『よろず電脳調査局ページ11』(徳間書店)、『電脳祈祷師』(学習研究社)、『展翅蝶』(エニックス)など。また、2013年子ども向け書き下ろしSFシリーズ「21世紀空想科学小説」企画立案。同シリーズ『何かが来た』(岩崎書店)。日本SF作家クラブ会員、日本児童文学者協会会員、日本文藝家協会会員。日本SF作家クラブ第17代会長。