台湾が生んだ世界的歌姫リンダ・リンが日本公演中に偽物とすり替わった。謎の人物黄汪明から本物のリンダ捜索を依頼された国際的事件処理人(トラブル・シューター)の東金虎仙(とうがね・こせん)は調査を開始したが、すぐさま黒い影が彼を襲った。真相究明に燃える虎仙は台湾へと飛んだが、そこで待ち受けていたのは、中国、香港、台湾を巡る恐るべき国際謀略戦であった。はたして虎仙の運命は? リンダは誰によって、何のためにすり替えられたのか…。
壮大な構想と入念な取材、圧倒的スケールで贈る長篇謀略ハード・サスペンス第2弾。
●広山義慶(ひろやま・よしのり)
1935年大阪生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。児童文学、翻訳、TVドラマの脚本家を経て、1983年『夏回帰線』でデビュー。『女喰い』シリーズ(祥伝社)、『無法戦士・雷神』シリーズ(光文社)などハード・バイオレンスを中心に著書多数。