インフルエンザワクチンが死の原因とされた症例数がゼロ? そんな馬鹿な。ワクチンが人類にとって有益なものであるということに異論はないが、副作用が全くないと評価されているのはおかしい。副作用はどんな薬にでも、どんな医療行為でもありうることだからだ。厚労省の方針に意図的な偏り、不公正、不誠実を感じた桐内製薬副作用解析室の古閑志保梨は、調査を開始する。そして同時期、このインフルエンザワクチンに別の視線を向ける人物がいた。やがて物語は殺人事件に発展して…。
美貌の副作用解析医・古閑志保梨が活躍する本格医療サスペンス小説。シリーズ通算8作目が、電子オリジナル作品として登場!
●霧村悠康(きりむら・ゆうこう)
大阪大学医学部卒業。大阪大学微生物病研究所附属病院、大阪大学医学部附属病院で腫瘍外科の臨床医として活躍しながら、腫瘍免疫学、生命科学に関する基礎研究論文を数多く発表。現在、大手製薬会社メディカルアドヴァイザー兼勤務医。