桐内製薬副作用情報室に、衝撃的な副作用報告が三通届いた。
薬の服用により脳漿(のうしょう)が溶けている…!?
しかしその症状は、病院だけにとどまらず、普通の生活を送っている人々にもひそかに蔓延していた。その人々には薬の服用例はない。
死亡者たちに共通するものはなんなのか?
調査に乗り出した副作用解析医・古閑志保梨は深き闇に突き当たる。
美貌の副作用解析医・古閑志保梨が活躍するシリーズ第3弾、その上巻が登場!
現役医師が描き出す、本格医療サスペンス小説。
●霧村悠康(きりむら・ゆうこう)
大阪大学医学部卒業。大阪大学微生物病研究所附属病院、大阪大学医学部附属病院で腫瘍外科の臨床医として活躍しながら、腫瘍免疫学、生命科学に関する基礎研究論文を数多く発表。現在、大手製薬会社メディカルアドヴァイザー兼勤務医。