暴政を敷く王妃タウスレットを狙ってハトホルの祝祭に斬り込んだ将軍マフサだったが、大神官アメソモスの魔術の前には為す術もなかった。さらに、ウェンと出会い、失意の軟禁生活から目覚めたファラオ、シプターに危機が迫る。エジプトを揺るがす陰謀は、まさにその成就の時を迎えつつあった。フロネ姫との約束を果たすべく、ウェンと盗賊仲間たちは大神官アメソモスに挑む!
●河原よしえ(かわはら・よしえ)
東京都杉並区出身。小学生時代から漫画家を目指しつつ、1975年にアニメーション制作会社、株式会社サンライズ(旧・有限会社サンライズスタジオ)でアルバイトを開始。翌1976年からは企画室所属の契約社員として、設定制作、文芸、企画などを『風間洋』名にて担当。1984年『重戦機エルガイム』で脚本、1989年に企画を担当した番組のノベライズ『鎧正伝サムライトルーパー』で小説家デビュー。趣味である古代エジプト学の知識を元にしたファンタジーをはじめとする小説や、ムック本の解説などの他、ラジオドラマ脚本、作詞など、活動は多方面。古代エジプト学、博物学、イラスト、マンガ製作、最近はホビーロボット大会のボランティア活動等が趣味。