“全日本高校生武道トーナメント無差別級”地区予選を勝ち抜いた我らが格闘技同好会。県大会に向けて燃えるめぐみたちだが、その矢先、ともに勝利を祝おうと追ってきた大剛寺勇が、彼らの眼前で非運な事故に遭ってしまう。さらに、大会の裏に蠢く黒き陰謀とそれを追う探偵、天宮による大伴の旧悪暴露、すっかり忘れていたキャラの再登場…。今、物語は完結に向けて急展開! 熱血青春格闘技小説、第八弾。
島本和彦の表紙・挿し絵を完全収録して、ついに電子書籍で復刊!
●朝松 健(あさまつ・けん)
1956年札幌生まれ。東洋大学卒。出版社勤務を経て、1986年『魔教の幻影』でデビュー。ホラー、伝奇など、幅広い執筆活動を続けている。2006年『東山殿御庭』が第58回推理作家協会賞短編部門の候補となる。近年は室町時代に材をとった幻想怪奇小説〈室町ゴシック〉、一休宗純を主人公とした〈一休シリーズ〉、妖怪と人間との心温まる交流をユーモアたっぷりに描いた〈ちゃらぽこ〉ほかの妖怪時代コメディなどを発表している。