激動する国際都市・香港で警視庁麻薬課の二名の刑事が忽然と消息を絶った。彼らの行方を追って香港へ飛んだ西来路刑事に襲いかかる凶悪な殺し屋たち。二転三転した捜査の果てに浮かんだ大規模な麻薬密売ルート、その驚くべき首謀者とは? 警察権力の腐敗を暴く、バイオレンス・アクション小説の傑作シリーズ第2弾。
●龍一京(りゅう・いっきょう)
1941年大分県生まれ。元兵庫県警察、司法警察官として主に公安を担当する。退職後、コンサルタント業等を経て、作家に転身。著者の実体験をふんだんに織り込んだ、リアルな刑事の実態を描く警察小説を得意とする。『偽装捜査』(光文社文庫)、『狂った正義』(廣済堂文庫)、『鬼刑事(デカ)謀殺痕』(祥伝社文庫)、『重犯』『虐讐』(徳間文庫)など著書多数。