リマンズのオリジナルを追って地球に降りたグランドは、強制検索が可能な軍のシステム室への侵入を企てた。セキュリティを解除し、リマンズとの接触に成功した瞬間、グランドはノイズと名付けられた電脳ウイルスに冒されてしまう。ノイズの指令は、同じくその支配下に置いたリマンズとともにエラルドに向かえというのもだった。
エルラド……自己増殖が可能な戦闘マシンで埋め尽くされた、人食いのコロニーへ。
ハードボイルド・タッチの痛快スペースアクション第3弾にして感動の完結編! 電子版あとがきを収録。
●岡本賢一(おかもと・けんいち)
1964年、八丈島で生まれる。1994年に『銀河聖船記1 ディアスの少女』(ソノラマ文庫)にてデビューし、同年「宇宙塵」掲載の『鍋が笑う』にてSFファンジン大賞を授賞する。1996年に第三回パスカル短篇文学新人賞を受賞。小説以外では、劇団飛行船の第一回シナリオ公募にて準優秀賞を得ている。ライトノベル系のSFアクション小説を中心に三〇冊ほどの長篇を発表。同時に雑誌や新聞、アンソロジー等にSFホラー系の短篇小説を多数掲載している。