島原・雲仙での同期会に出席した映画プロデューサー・佐崎祐作が、東京・赤坂の自宅で刺殺された。彼は20年前の同級生の自殺事件をドラマ化して、元アイドルスターの紅林真紀に主演を依頼していた。佐崎と親交のあった「週刊ジャパン」のデスクの企画で、特命記者として真紀が事件を追う。 手がかりは、死者のそばにあったロザリオと奇妙な手紙。やがて、見え始めた女の影が次の殺人を…。
芸能界を引退した元人気アイドルが活躍する旅情ミステリー、第2弾!
●矢島誠(やじま・まこと)
1954年、東京生まれ。中央大学卒業。雑誌編集者を経て、1988年『霊南坂殺人事件』でデビュー。『星狩人』で、第29回江戸川乱歩賞候補。第8回横溝正史賞候補となった『双曲線上の殺人』は火曜サスペンス劇場でドラマ化されている。長編ミステリーだけでなく、ホラー短編集や、最近では、時代小説も手がける。