自分の意思とは関係なく手が動き、一時的にコントロールを失う病気「エイリアン・ハンド徴候」を持った病院長。彼の失われた過去には暗い影が付きまとっていた。院内には、かつて原因不明の死をとげた二組の双子の看護師の奇妙な噂が飛びかっていた。美貌の看護師に襲いかかる殺人遺伝子プログラムの正体とは? すべての謎と真相は、体内に隠された冷たく小さな器械として息づいていた…。
最新医療を駆使するドクター探偵・勾坂の活躍を描いた、傑作ミステリー第4弾。
●米山公啓(よねやま・きみひろ)
1952年山梨県生まれ。作家、医学博士、神経内科医。聖マリアンナ大学医学部卒業、聖マリアンナ医科大学第2内科助教授を1998年2月に退職。本格的な著作活動を開始。医学ミステリー、小説、エッセイ、医療実用書など、著書多数。現在もあきる野市の米山医院で診療を続けながら、年間10冊以上のペースで書き続けている。テレビ・ラジオ番組の監修・出演をこなし、講演会も全国で行なっている。