太平洋戦争末期、南遣艦隊司令部に従軍していた女性タイピストたち。戦地・インドネシアで終戦を迎えた彼女らは、「人身保護」のため看護婦に転身。密かに日本への復員を待ち続ける…。
知られざる歴史がついに明かされる、感動のノンフィクション作品。
本書は、数奇な運命をたどり、戦地をくぐり抜け、青春時代を送った二人の女性の物語である。
第5章 バリクパパンでの生活
第6章 敗戦の序曲
第7章 ポツダム宣言
第8章 ポツダム看護婦への転身
第9章 囚われの地・プジョン
第10章 帰国への途
第11章 久しぶりに見た日本
●村上和巳(むらかみ・かずみ)
1969年、宮城県生まれ。中央大理工学部卒。医療専門紙記者を経て、現在は国際紛争、安全保障、医療・科学技術などを取材するフリージャーナリスト。著書に『化学兵器の全貌』(三修社)、『大地震で壊れる町、壊れない町』(宝島社)、共著に『戦友が死体となる瞬間 戦場ジャーナリスト達が見た紛争地』(三修社)、『タリバン戦争の謎』(祥伝社)など。最近は東日本大震災に専念。震災関連共著『3.11絆のメッセージ』(東京書店)、『風化する光と影 東日本大震災特別レポート』(マイウェイ出版)。国際ジャーナリスト連盟(IFJ)2012 JAPAN AWARD 東日本大震災部門奨励賞受賞。