【内容紹介・目次・著者略歴】
経済学的分析手法で、流通の過程で、どのようにリスクが分担され、競争が起こり、販売促進がなされ、日本の特徴はどこにあるかを解明する。価格、競争、リベート、リスク、返品、卸などなどの役割を探る。
【目次】
はしがき
序章 流通の経済分析――分析視角と問題構成
1 本書の目的
2 問題の周辺
3 本書の構成
第1章 垂直的市場構造と価格政策
1 競争状況の規定要因
2 垂直的市場構造と価格政策
3 流通系列化
4 差別型市場の価格分布
第2章 危険分担と取引様式
1 不確実性と取引上の対応
2 危険分担と取引様式
3 不確実性下の最適契約
4 付録:不確実性に関する分析概念
第3章 垂直的取引制限と販売促進
1 販売促進活動の諸問題
2 水平的外部効果と再販売価格維持行為
3 リベート制と販売促進
4 垂直的外部効果と専売店制
5 付録
第4章 小売段階の情報と取引
1 情報の不完全性と購買行動
2 品質情報と小売段階の取引
第5章 流通系列化の情報的側面
1 流通段階の情報と取引
2 情報の非対称性と取引契約
第6章 流通段階の取引様式
1 取引様式の類型的区分
2 意思決定共同化:再論
3 流通段階の取引様式
第7章 日本の流通システム:再考
1 日本の流通構造
2 流通段階の取引様式
3 日本の商慣行
4 結びにかえて
参考文献
人名索引
事項索引
丸山 雅祥
1951年生まれ。 経済学者。神戸大学名誉教授。一橋大学大学院経済学研究科博士課程単位修得退学。神戸大学商学博士。
著書に、『流通の経済分析』(日本商業学会奨励賞受賞)『日本市場の競争構造 』(日経・経済図書文化賞及び日本商業学会優秀賞受賞)『現代のミクロ経済学』(共著)『経営の経済学 Business Economics(第3版)』『市場の世界』『現代のミクロ経済学 情報とゲームの応用ミクロ』(共著)などがある。
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