【内容紹介・目次・著者略歴】
イギリス封建社会の実態はいかなるものであったのか? 教会、貴族、修道院、農業、国家、州、法と裁判など、具体的に検証する。
【目次より】
凡例
まえがき
第I部 経済と社会
第一章 イギリス封建制社会の特質に関する若干の問題
第二章 一一世紀イギリス領主制の構造分析 イースト・アングリアの一教会所領の土地台帳を中心として
第三章 イギリスにおける自由農民層《分解》の歴史的性格について その予備的考察
第四章 一二・一三世紀イギリスにおける修道院のインムニテートの構造 修道院の所領経営と国家権力の関係についての序論
第五章 中世修道院所領の経営者サムソン
第六章 イギリスにおける封建地代の生成について 主として田中正義教授の諸研究をめぐって
第II部 封建制社会の構造
第七章 イギリス封建社会における「貴族」の存在構造
第八章 イギリス封建制の発達過程における政治的権力構造 第一部《属領的支配体制》段階の基本的特徴
第九章 貴族による「政治的改革」運動の構造 「封建制確立」の歴史的把握のための一試論
第一〇章 一二・一三世紀の西ヨーロッパ諸国 イギリス
第一一章 集権的統治の構造 一二世紀前半のイングランド
第一二章 後期サクソン=イングランド研究の課題
第一三章 前期プランタジネット朝の歴史的地位 「イングランド国民国家」形成史論覚え書
第III部 教会と国家
第一四章 イングランドにおける財務府の成立について
第一五章 カンタベリー大司教トマス・ベケットの闘い 一二世紀の国制と教会の一側面
第一六章 イングランド中世における法と裁判 グランヴィルの『法と慣習』分析
第一七章 中世イングランドにおける州共同体 裁判集会民および審判員の学説史的検討
第一八章 中世中期イングランドの「教会」と王権 転換期としての一二世紀
第一九章 一三世紀イングランドにおける教会と国家 裁判管轄権をめぐって
ヨーロッパ構造史研究会会員一覧
佐藤伊久男先生 著作一覧
佐藤伊久男先生 略年譜
註
引用文献一覧
略語表
佐藤 伊久男
1930~2010年。西洋史学者。東北大学名誉教授。東北大学卒業、同大学院西洋史博士課程中退。
著書に、『中世イングランドにおける諸社会の構造と展開』『歴史における宗教と国家 ローマ世界からヨーロッパ世界へ』(共編)『ヨーロッパにおける統合的諸権力の構造と展開』、
訳書に、ポスタン『イギリス封建社会の展開 』ポスタン『中世の経済と社会』(共訳)などがある。
※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。