【内容紹介・目次・著者略歴】
哲学の祖ソクラテス、踊り念仏・時宗の創始者一遍、他者論の思想家レヴィナスという3人の求道者の生き方と思想をわかりやすく語る。
「長崎純心レクチャーズ」について 片岡千鶴子
目次
第一章 ソクラテスの神 反駁的対話と無知の知
はじめに
一 敬虔
二 ダイモニオン
三 生き方の吟味
四 反駁的対話
五 無知の知
質疑応答
第二章 一遍上人の信
一 浄土教の基本原理
二 一切を捨てる
三 信不信をえらばず
四 名号即往生
五 能所一体
質疑応答
第三章 レヴィナスにおける超越 苦しみと交わり
序論 ハイデガーとレヴィナスの問題
一 カントにおける要請としての神
二 悪
三 汝
四 神の顕現
五 無益な苦しみ
六 弁神論の終焉
七 対話
八 人間のうちなる神
九 さよなら 神に向かって、ア・デュー
質疑応答
あとがき
岩田 靖夫
1932~2015年。哲学研究者。東北大学名誉教授、仙台白百合女子大学名誉教授。文化功労者。東京大学文学部卒、同大学院人文科学研究科博士課程満期退学。文学博士(東京大学)。専門は、古代ギリシャ哲学。
著書に、『アリストテレスの倫理思想』『神の痕跡 ハイデガーとレヴィナス』『倫理の復権 ロールズ・ソクラテス・レヴィナス』『ソクラテス』『神なき時代の神 』 『ヨーロッパ思想入門』『よく生きる』『三人の求道者』『いま哲学とはなにか』『アリストテレスの政治思想』『ギリシア哲学入門』『ギリシア思想入門 = Introduction to Greek Thought』『人生と信仰についての覚え書き』『極限の事態と人間の生の意味 大災害の体験から』など、
訳書に、『アリストテレス全集 16』(共訳)E・R・ドッズ 『ギリシァ人と非理性』(共訳)W・K・Cガスリー『ギリシア人の人間観 生命の起源から文化の萌芽へ』『ハイデッガー全集 33 アリストテレス『形而上学』第9巻1-3 力の本質と現実性について』『ハイデッガー全集 40 形而上学入門』(共訳)、プラトン『パイドン』など。
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