【内容紹介・目次・著者略歴】
フランスの哲学者ネエルの「沈黙」と「言葉」を巡るエッセイ集。キリスト教における沈黙からアウシュビッツにおける沈黙を語る。
【目次】
凡例
巻頭の辞
聖書の沈黙への序曲
形態論・光景
創造は沈黙である
「創造者」は沈黙である
被造物は沈黙である
無-言の発言
反論のない発言
統辞論・構造
沈黙の出現
冒険のおける沈黙・エゼキエル
欠如における沈黙・ルツとエステル
試練における沈黙・「アケダ―」
摂理の沈黙・ヨセフ
陰謀の沈黙・ヨブ
罪責の誤解
意味論・諸次元
空虚の色
夜と死の沈黙
プロメテウスとシシュフォス
存在の貯蔵庫
悪の華
ミサと約束
口のきけない者の存在
対話と二重唱
対話と朗唱
天の裏側
隠された「顔」
忘れられた穂の刈り取り人
1 不活動
言葉の以前
はじめにロゴスがあった
言葉のピアニシモ
反響か挫折か?
はじめにプロ・ロゴスがあった
虚無の代弁者
など
2 活力
言葉の創世記・バベルの冒険
道に迷った言葉
閉じられた言葉
並行した独語・アダムとイヴ
兄弟殺しの独語・カイン
デマゴギーの誕生
アーメンもなく、感謝もない
大いなる神の光栄のために
代表者の沈黙・ノア
最初の仮面をつけた遊び・あなたはどこにいるのか?
最初の仮面なしの遊び・あなたの兄弟はどこにいるのか?
私と共に洪水がある
第三の次元・もの
所有のしるしに下に
煉瓦の不死性・芸術と人為性
頂上と奈落・英雄と猿
酒は人間の舌をほぐす・ノア
精神的領域の誕生
プロメテウスとニムロデ・言葉は贖うものを待っている
言葉の出エジプト記・アブラハムの変身
対話はシュメールに始まる
対話は人間によって始まる
言葉との格闘・アブラハム
「言葉」は動詞となる
沈黙の岩につながれたアブラハム
創造から歴史への飛躍
神よりも進んで
召命と挑発
など
3 挑戦
アウシュヴィッツの挑戦
≪アウシュヴィッツの後・・・・≫
完全な挫折
希望のわれら・エドモン・フレッグとエルンスト・ブロッホ
など
ネエル,アンドレ
1914~1988年。フランスの哲学者。ストラスブール大学教授。
代表著作に、『聖書の沈黙』『ショアと偉大な世界の悲劇の後の神の沈黙』などがある。
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