【内容紹介・目次・著者略歴】
たくましい生活力に内的規律を! 原水爆という形で尖端的に現れた科学主義による野蛮化の危機がひしひしと世界に迫っている今日、われわれは深い反省をもって「現代の賢者」オルテガの所論に耳を傾けるべきであろう。文化的荒廃のなかで若き世代の人たちは、オルテガのうちにこそ生の方向決定に、己がよき助言者と導師を見出すに違いない。
『目次』
1 テーマとの最初の小競合い
2 「在る」ことと「よく在る」こと/陶酔の「必要性」/必要としての過剰/技術の相対性
3 努力を節約するための力は努力である/節約された力の問題 創作された生
4 技術の深層地帯をパトロールする
5 自己を製造することとしての生/技術と願望
6 人間の超自然的運命/人間を導いてきた存在の諸プラン/チベットにおける国家の起源
7 「ゼントルマン」という類型/その技術的要求/「ゼントルマン」と「ヒダルゴー」
8 事物とその存在/物以前/人間・動物・道具/技術の発展
9 技術の諸段階
10 手仕事としての技術/技術者の技術
11 人間と技術はいかなる関係にあるか/古代の技術者
12 近代のテクニシズム/科学と仕事場/現代の奇蹟
知識人と他者
訳注
あとがき
オルテガ
1883~1955年。スペインの哲学者。マドリード大学で学士号、博士号取得。「生の理性」の思想を提唱。主著に、『ドン・キホーテをめぐる思索』『大衆の反逆』がある。
著書に、『オルテガ著作集(全8巻)』など多数ある。
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