【内容紹介・目次・著者略歴】
ユダヤ系宗教学者・社会学者マルチン・ブーバー(1878-1965)のシオニズム思想とその後の軌跡を生涯に重ねて読み解く「ブーバー」研究の決定版です。
【目次より】
まえがき
第一部 『わたくしとあなた』(一九二三)の成立過程
第一章 シオニズム
一 モーゼス・ヘス
二 テオドール・ヘルツル
三 アハド・ハーアム
第二章 神秘主義
一 ウィルヘルム・ディルタイ
二 神秘主義の研究
第三章 ランダウアーの社会主義
第四章 ハシディズム
第五章 ローゼンシュトックとローゼンツヴァイクにおける創造と啓示と救済の思想
一 問題
二 ローゼンツヴァイクの問題意識
三 ローゼンシュトックの『応用心理学』(一九一六)
四 ローゼンツヴァイクの『救いの星』(一九二一)
A-一 普遍的思惟の対象としての「神」 A-二 普遍的思惟の対象としての「世界」 A-三 普遍的思惟における「人間」 B-一 実存的対話における「神」 B-二 実存的対話における「人間と人間」 C 終末論的希望に生きる共同体
五 ローゼンツヴァイクとブーバー
第六章 総合の経過
第七章 完成された内容
一 人間と世界との関係
二 人間と人間との関係
三 人間と神との関係
第二部 神と人間との間の霊的現実――一九二四~三八における思想の深化
第一章 新たなる展開の基本方向(一九二四~三〇)
第二章 ナチズムによるユダヤ人迫害(一九三三~三八)
第三章 迫害の中での信仰告白
第四章 迫害の中での成人教育活動
第三部 ブーバーにおけるイスラエルの信仰
序
第一章 モーセ
第二章 ヨシュア デボラ サムエル
第三章 アモス
第四章 ホセア
第五章 第一イザヤ
第六章 エレミヤ
第七章 ヨブ記と詩篇七三
第八章 第二イザヤ
結論
第四部 理想のシオンと現実のイスラエル――一九三八~六五におけるブーバーの生活状況
第五部 哲学的人間学の基礎づけ
序
第一章 基本構想
第二章 「間」の構想
第三章 「神の僕」の信仰
参考文献
小林 政吉
1923年生まれ。宗教学者。東北大学名誉教授。東北大学法文学部文科(教育学専攻)卒業。文学博士。
著書に『宗教改革の教育史的意義』『西ドイツの諸大学における一般教育』『教養と実存と愛 ハーマンからエーブナーまでの問題史的研究』『キリスト教的実存主義の系譜 ハーマンからエーブナーまでの問題史的研究』『ブーバー研究 思想の成立過程と情熱』『人間教育の地平を求めて』『人間教育の深い層 古典としての聖書に学ぶ』などがある。
※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。