あらすじ【フルカラー119ページ】哲雄はさらに過激なサービスを客たちに提供することで、桃川線の赤字はすっかり過去のものとなった。会社の常務や経営コンサルタントの玲子を取り込むことに成功し、磐石の体勢を誇る痴漢電車。しかし沙奈だけは未だに哲雄に疑惑を抱いたままだった。“哲雄は痴漢の常習犯”───沙奈はその真偽を確かめようとするが、さらに誠から“哲雄が考えた痴漢電車”の存在を聞かされる。そして痴漢電車最後の日、哲雄を信じたい沙奈はひとり痴漢電車に乗り込んだ…。