高校の夏休み、久しぶりに田舎へ帰省した宣弘は、森で婚礼衣装を身にまとった狐に声をかけられて――「今宵、婚礼の盟約を果たそう」宣弘がまた帰ってくると信じ、何年もひとりで待ち続けていた狐。宣弘の事が大好きで、ようやく結ばれると思っていたのに、彼は自分のことをすっかり忘れてしまっていた…そのことに傷つき、怒りのまま立ち去る狐を追いかける宣弘は、話をするうちに少しずつ昔の記憶を思い出していく。そして、狐を愛しく思っていた気持ちも次第に思い出していき――…自分の事を大好きな可愛い狐に心を奪われていく、ある夏のお話。ぜひお手元で、ご覧ください。 (※局部修正は各電子書店に準じるため、同人誌版より修正が厳しくなっております。)