マフィアの非合法ビジネスはアメリカのGDPの1%以上を占め、表のビジネスでも巨大なネットワークを張りめぐらす。ビジネスの世界で生み出しているものは計り知れない。
著者マイケル・フランゼーゼによると、マフィアのビジネスにおける成功の秘訣は
決して暴力や脅しではなく、「ミスをすれば自分の命がない――」そうした厳しい環境の中で磨かれる「実戦の感覚」だ。
「どんな時代でも、稼ぐべきときに稼ぐ」考え方は、ビジネスに関わる人なら誰でも納得でき、実際に役立つノウハウだ。だが、フランゼーゼは非合法な方法は紹介していないし、薦めてもいない。そして、本書の読みどころは、この先にある。
フランゼーゼは大金を稼ぐことで、ニューヨーク5代ファミリーのひとつ、
コロンボファミリーの幹部に上り詰め、数々のメディアで注目を浴びた。
アメリカを代表する雑誌『ライフ』誌では「マフィア界の若き天才」と、
『ヴァニティ・フェア』誌では「アル・カポネの再来! 今最も大金を稼ぐマフィア」と、紹介された。
しかし、彼は"本当の成功"を手に入れるために、
マフィアから足を洗って、自ら刑に服した。
裏社会で昇りつめた著者が、最後にたどりついた「本当の成功」とは?
「ビジネスの極意」を学ぶことができるという「ソロモンの教え」とは?
マフィアは、どんな時代にあっても、タフに働くことで生き残る。
国や時代が違っても、彼らから学べることは少なくない。
仕事は理屈じゃない、現場で磨いた知恵こそが重要で
本当に役立つのだと教えてくれる1冊。