コロナ禍の長期化により、消費者の考え方や行動が大きく変化している。このような時代でも、時価総額を増大させているグローバル小売企業を分析すると、いち早く消費者の新しい行動様式やニーズをとらえ、積極的にオンラインとオフラインの融合(OMO)に取り組んでいることがわかる。言い換えれば、顧客起点のビジネスモデルを確立できていることがその成功要因といえるだろう。つまり、これから日本の小売・消費財企業が同様に成長を遂げるには、顧客を起点にしたOMOモデルへの転換が急務である。本書では、コロナ禍で成長を遂げるグローバル小売企業の成功法則を探り、日本の小売・消費財企業が飛躍するためのヒントを提示する。
*『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー(2022年7月号)』に掲載された記事を電子書籍化したものです。