かつて久慈島(くじのしま)と呼ばれていた、古代日本・九州。神の力を秘めた少年・隼人(はやと)と、北久慈の覇者・長脛日子(ながはぎひこ)の子でありながら、戦奴として育てられた剣の使い手、鷹士(たかし)。運命的な出会いを果たした二人は、失われた神宝を探して旅をし、絆を深めた。かれらは島で繰り返される争いをなくすために、大八洲(おおやしま)のどこかにあるという金属の鉱脈を探しに、久慈島の東にある最大の島、秋津島を目指して海を渡る。黒潮に乗って目指すは東海の美野(清洲)、淡海、北陸、そして最高峰の不二の山。世界の果てを見に行こう――。運命的な絆で結ばれた少年たちの、壮大で胸躍る旅、ふたたび!