【イラスト付き】平和な小国グロリアの末王子フロリアンは、遠い昔王家にかけられた魔法により、感情の昂りによって女性にも男性にも変化する性的に不安定な身体を持っていた。『真実の愛の重さ』がわかるまで、真実の身体には戻れないというのだが、フロリアン自身は、このまま男の姿で国を支えていきたいと願っていた。しかしそんなある日、姫として幸せに暮らすことを望む王妃によって、隣国アヴァロンの次期国王リュシアン王子との縁談話が持ち込まれる。はじめは反発していたフロリアンだったが、偶然にも彼に窮地を救われ、その逞しさと優しさに、一目で惹かれてしまったのだった。少年の姿だったため、リュシアンには王女付きの少年騎士だと誤解されたフロリアンだったが、その関係のまま、二人は徐々に距離を縮めていき……?