あらすじ 親の愛情を知らず、高校で孤立している勝気な美貌の芳川郁は、望みの叶わない人生を「仕方がない」と諦めて生きている。 そんな郁のささやかな願いは、成り行きで身体を重ねるようになった同級生・増井千里との関係が少しでも長く続くこと。 同情でかまわない、彼の傍にいたい――。千里への恋心を秘めたまま、彼の長く器用な指先が紡ぐ優しさに郁は想いを募らせる…。