【イラスト付き】大帝国・北窯の第一皇子である天焔は、勇猛果敢かつ聡明な指揮で不敗の軍功を重ね、その人となりから次期皇帝の呼び声も高かった。そんな天焔は、流浪の民である“華翡族”を従属させるため隣国へと赴く。駐屯して数日後、樹海の池で気を失っている少年を発見する。それは華翡族の子で、災厄を予見する“読み子”と呼ばれる存在だった。凪という名の少年を捕らえた天焔は、「同胞の命を保証する代わりに災厄を読む力で我が軍に功績を与えよ」と命じる。一族のため言われるまま力を使う凪に対し、潔い覚悟だと思う一方で、何事にも抗うことをしない生き方に天焔は次第に興味を抱くようになる。さらに、凪の力は実はその代償に己の命を削る行為だと知り・・・・・・? 電子限定書き下ろしSSを収録!!