借金のかたとして男娼になるべく幼少時に引き取られた卯佐美尚史。しかし母親から受けた虐待が原因で接触恐怖症の症状を持つため、男娼としての仕事が出来ず、現在は支配人として娼館を取り仕切っている。一緒に娼館に引き取られた同じ施設出身の幼なじみ・葉山勇毅にだけは接触が可能だが、自分がやるべき本来の仕事をすべて勇毅に肩代わりしてもらっていることを心苦しく思っている。そんな中、娼館のオーナーが亡くなり、新しいオーナーがやってくることになる。以前よりもより運営に深くかかわるようになった卯佐美は、勇毅の借金は、もはや自分の肩代わり分だけだと知り…。 【おことわり】電子書籍版には、紙版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。