ここは、魔族が暮らす悪魔界。黒猫族で執事として悪魔貴族に仕えていたヒルダは主である公爵を亡くし、あとを追うために天界の実を口にする。しかし望んだ結果は得られず、悪魔の証でもある黒色が抜けてしまっただけ。ヒルダは辺境へと引っ込み、やがて銀髪の魔女と呼ばれるようになってしまった。そんな中、「公爵より偉くなったらヒルダを手に入れる」と幼き頃から大人のヒルダに宣言し、約束を交わしていた上級悪魔・ジークが大魔王となりヒルダを自分のものにするために現れて――。 【おことわり】電子書籍版には、紙版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。