寒冷の大地を統治するイスカス王の美しく聡明な娘・オリガ。地護神と話す<環>[リーン]の力をもち、人々に尊敬される彼女だったが、父が一方的に決めた政略結婚を前に、憂鬱な想いで日々を過ごしていた。だが、婚約者とすり替わった盗賊の首領・ヴィサリオンによって、オリガはさらわれてしまう。絶体絶命の状況においても毅然とした態度を崩さないオリガに対し、ヴィサリオンが求めたのは――。 【おことわり】電子書籍版には、紙版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。