ヤクザの若頭・辰巳剛士と、マル暴の元刑事・神崎秀一は情人関係にあった。辰巳との関係を絶ちたいと望んでいた秀一だが、自分の居場所をつくってくれる辰巳の存在を、徐々に受け入れてゆく。辰巳の計らいで調査事務所を開くことになった秀一のもとに、初仕事が舞い込む。依頼は放置車両の持ち主操捜査という、簡単なものだったが、社内で血痕が発見され、事件は殺人へと発展する。犯人捜査を始めた秀一は、辰巳の部下が関わっていると知り――。 【おことわり】電子書籍版には、紙版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。