もの狂おしいタンゴが流れる冬の夜、人生は大きく変わった――。孤児だったロベルトはマフィアのボス・ビクトルに引きとられたものの、裏社会にはいっさい関わらない清廉な道を歩んでいた。だがある時、襲撃されて重態に陥ったビクトルの傍にいるため、ファミリーに入ることを誓う。それを知って激昂したビクトルに、愛人として扱うと宣言されたロベルト。かつて一身に注がれていた愛情が消え、冷厳な眼差しで抱かれても、歪な喜びを感じていたが…。 【おことわり】電子書籍版には、紙版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。