あらすじ英才と誉れ高き郭都の皇子・咲埜。常に冷徹に国益を考える彼は、強く何かに執着することがなかった。他国での祭事に向けて旅に出た咲埜はある夜、真菜という少年に出会う。傷だらけの肢体でひどく何かに怯えた様子の真菜の素性を探るべく旅に同行させた咲埜だが、いつしか真菜の純真さに惹かれていく。しかし真菜は隣国との関係を左右する存在だった。咲埜は自分の立場と真菜への想いに揺れ――。郭都での二人を描いた書き下ろしも大幅に加え、新装版登場!