モレアの海を統べる海賊、プレヴェーサの統領・レティ。保養地のあるサヌアを訪れたレティは、かつて、父とカラブリア国王との突然の決別により、離ればなれになっていた年上の友人、王太子のセラがこの街に滞在していることを知る。彼のいる館に忍び込んだレティだったが、5年ぶりに会ったセラにせがまれ、プレヴェーサの艦を見せるため、案内することに。しかし、命を狙われているから、カラブリアまで艦に乗せてほしいとセラが突然言い出し…!? 【おことわり】電子書籍版には、紙版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。