兄にケモミミのコスプレをさせられそうになり、とうとう嫌気がさして家から逃げ出したゆうき。そこでゆうきは、中学時代のクラスメイト・彩と再会した。彩はゆうきと違って当時からスクールカースト上位。自分とは全く違う人種だった。そして彼女が持ち出す話題には、旦那や子供の存在がちらつく……。聴く話すべてがきらびやかで、自分が得られなかったものをすべて持っている彼女に対して、ゆうきは複雑な感情を抱いてしまう。しかしそんな中で、彩のある一言がゆうきをハッとさせる。「生活に不自由しなくても女として扱われないんじゃ、一緒にいて愛情注げるわけないわ」 その言葉にゆうきは、兄の姿を思い出し……。自分が望む形ではなくとも、兄は自分を愛してくれている。そう確信したゆうきは家に帰り、兄の望むとおりにケモミミを身に着けるのだった。