三橋貴明が激動の世界を読み切った!
「私たちは近代の政治・経済とその主導原理終焉の真っ只中を疾走しているのである! 」
いま、なぜヨーロッパに大難民が押し寄せるのか! ?
これは、単にイスラム国(ISIL)によるシリア、イラクの崩壊で発生した難民という問題だけでない大きな地殻変動である。ドイツ産業界の期待に応えた「規制緩和」が進み、低賃金で働く経済難民がドイツ労働市場に大量になだれ込んでくるのだ。米国発のグローバリズムによる世界の均一化だけでない事態がヨーロッパに招来されている。
この状況は、ユーロ圏における唯一の勝者であるドイツが第4帝国ともいえる支配権を確立しているユーロの現実を抜きにしては語れない。
ついこの間のギリシャ危機はこの本質を衝いている。
ドイツの、ドイツによる、ドイツのためのユーロの実態を鋭く分析して、
なぜドイツのみが財政黒字を達成し、ギリシャは永遠に財政破綻するのか! ?を構造的に明らかにする。
ユーロ圏において、かつて20世紀を風靡した帝国主義に匹敵する新しい仕組みの新帝国主義(グローバリズム)が行われているのである。これは形を変えた国家主権の簒奪である。
そしていま、新たなる火種が発生! 中東からの大量難民である。
ドイツはナチス問題もあり、民族差別には国家として反対の立場、移民受け入れに対しては非常に寛容である。それを逆手に取っての産業界からの要請もある。
だが、1日1000人とも言われる迫り来る大量難民の行方はどうなるのか?ドイツの目指した新帝国主義ともいえる多文化共生社会は、難民問題で崩れ落ちる...
日本は欧州をケーススタディとして、国民国家のあり方を改めて考える必要がある。
近未来を予測する三橋貴明の真骨頂!