小説家である聖奈は、実の姉である優奈に恋愛感情のようなものを抱いていた。姉が離れたことによる「喪失感」に耐え切れなくなり、小説が書けなくなった聖奈は、姉からのメッセージにも返事ができずにいた。まともな生活すらままならない聖奈を、姉の親友であり、『姉の元恋人』の菊がしつこく世話を焼きに訪ねてくる。聖奈は、菊のことを苦手だと思いながらも、つい流されてしまう。そんな菊にも、聖奈に対して抱える感情があった――。二人の成人女性が抱える恋のお話。分冊版第6弾。※本作品は単行本を分割したもので、本編内容は同一のものとなります。重複購入にご注意ください。