くらもちふさこ先生の作品に出てくるヒーローは、いつも心が読みづらく、一筋縄ではいかないような食えない男という印象が私の中にはあって。
花に染むの陽大もそうで。
読むたびに、その行動の裏にある想いを必死に探してしまい、結局はラストまで理解することが難しかったりして。
言わなきゃわからないだろ、残酷だなぁなんて思う時も。
いつも読むと、モヤモヤ。私だったらこんな男嫌だ。なんて思ったり(笑)
でも、やっぱり魅力的で惹かれるヒーローを毎回描いてくれるんですよね。
くらもち先生の作品は、一度読んだ作品でも、年を取り時を経て再び読み直すとまた違った一面や発見があって、それも楽しくクセになる。飽きが来ない。
最終回を見て、答え合わせで改めて読み直すと、意外とヒーローは真っ直ぐなようにも思えたり。
5年後とかにこの作品をまた読んだ時、自分の新しい受け取り方に出逢えるかもと思ったら、それも楽しみです。
ストーリーの作り方がとても上手ですね。
漫画を長く描いていて、全く衰えないってすごい。