入野子爵邸前に捨てられていた朝陽は、子爵令息の透理と兄弟同様に育った。本当に弟のように接してくれる透理が朝陽の世界の中心だった。美しく立派に成長した透理は幼い頃と変わらず気さくに朝陽に接してくれた。ある時、とある華族のパーティに参加した透理が媚薬を盛られ、帰ってきた。透理の熱い呼気と朝陽を呼ぶ声に「自分が触れていい人ではない」とわかりながらも、その欲望に抗えなくて――。華族社会を舞台にした裏の顔をもつ従者×美人子爵令息の主従ロマンBL!(※本電子作品は『Cab vol.88』に収録されているものと同じ内容になります。)