あらすじ28世紀、太陽系をめぐって三つの勢力が覇権を争っていた。太陽系を版図とする、ジェネラル・アグノーシア。宇宙航行種族の調停機関の下部組織である、権威評議会。そして前世紀末に太陽系に重なるようにして現われた、古代銀河帝国のリアルな蜃気楼である、アルカイック・ステイツ。三大勢力の微妙なパワーバランスは一人のテロリストによって一挙に崩壊する。稀代の幻視者大原まり子が描く、政治と愛と悪趣味と妄想。