あらすじクムとの交渉期限を目前に控え、パロから戻ったイシュトヴァーンは、ルーアン近くに進駐した自軍と合流した。ただちに彼の帰還を待ちわびていたカメロンたちと、クムの第三公子擁立について合議に入る。だがそのいっぽうで、ヴァレリウスによって明らかにされた軍師アリの過去の罪業の数々は、イシュトヴァーンに恐るべき衝撃を与えていた。それは、アリに対する燃えるような憎悪の念となって、ふくれあがってゆくが……。(※電子書籍版には口絵・挿絵が収録されておりません)