アメリカと開戦した大日本皇国は、戦局を優位に進めながら日米講和を模索する。
アラスカ、ハワイ上陸を狙う両面作戦の裏で、山本五十六は世界中を仰天させる策謀を遂行。ここに休戦への道が開ける。
それに乗じたのが英国チャーチル首相だった。今こそ日英合同艦隊を結成し、ドイツ・イタリアと戦って欲しいという。
同盟を最重視される陛下はこれを承諾、連合艦隊は大挙、紅海へ向かった。「大和」を含む戦艦の巨砲が吼え、イタリア調略をめざす連合軍。
だが、残る唯一の敵・ナチスが新開発の核兵器を炸裂させる。
その惨状を見て、皇国は一大決心──!合衆国と共闘して大西洋に進出し、ついに最終手段となる作戦を行使する!!
驚愕のシミュレーションで斬新な大戦像を描く本格架空戦記、後編!※この作品は2011年12月・2012年1月に小社より刊行された『皇国の艦隊』シリーズを再編集し、改訂・改題したものです。