新たな挑戦には不安や迷い、あるいは後悔といった感情が付き物だ。世界にイノベーションをもたらす起業家も、例外ではない。アイデアを実行する際の不安から、迷いや失望を経験し、それまでの努力が頓挫してしまうこともある。イノベーションに熱中するあまり、現実が見えなくなったり、周囲の声に耳を貸さなくなったりすることもあるだろう。また、創造性や意欲が過剰になれば、自分自身がイノベーションを妨げる原因になりうる。本書では、偉大な起業家であってもこのような心理的なつまずきに対処する方法を学ぶ必要があることを示し、自分が持っている資質を最大限に活かしながら、欠点や短所を補うための具体的な方法を論じる。
*『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー(2022年6月号)』に掲載された記事を電子書籍化したものです。