野村はあれだけの大監督でありながら、中学野球でも指揮を執った異色の経歴を持つ。その名を「港東ムース」という。そして、このチームは途轍もなく強かった。未だ破られていない伝説の全国4連覇。その裏には、野村と少年たちの濃密な日々があった。さらに、このチームには古田敦也よりも先に野村の薫陶を受けた一人の捕手がいた。野村と「0番弟子」の知られざる物語。[目次]序章 飾られなかったユニフォーム第一章 野村克也の下に集いし少年たち第二章 「ID野球」を少年たちに第三章 少年たちに伝授する「野村の教え」第四章 野村克也の胴上げ第五章 日本野球、世界の頂点に第六章 「野村監督は、僕のお父さんのような人です」第七章 スワローズ2連覇、ムース4連覇!第八章 港東ムース、無念の消滅─終章 港東ムースが遺したものおわりに