【※この作品は話売り「呪われ姫は暴虐な騎士に娶られる~愛の印を奥深くに刻み付けて~」の第7巻~12巻を収録した単行本版第2巻です。重複購入にご注意ください。】「お前の心を奪う者など、ひとりもいらない」『暴虐帝』アルドルと婚姻を結んだ、クルヴァ王国最後の姫君・エア。女王となったエアは、『赤』『青』と呼ぶ侍女の助けもあり、盾突く国内の貴族達を治めていく。「それ以上の寵愛を与えたら、相手が誰であれ、俺が殺す」徐々に、自分の世界を広めていくエアの姿を見て、アルドルは嫉妬心を隠せず、夜毎にエアを愛し、抱き尽くす。そんな中、隣国・カペラ王国から、大使・コルディアが来訪する。貞淑な未亡人に見える彼女だが、実は過去にアルドルとただならぬ関係だったようで……。人を惑わす美貌の裏、コルディアの持つ『悪意』が、エアに牙を剥きはじめる。一方、クルヴァ王国を追われた元王女・トゥルヴィダは、夫である楽師の指を治療するため、旅芸人として日銭を稼いでいた。苦しい生活の中、歌姫として頭角を現すトゥルヴィダ。そこへ、欲にまみれた神殿の魔の手が忍び寄り――。謎を深めていくエアの出世の秘密と、赤髪の『呪い』の真相。甘く鋭さを増していく、暴虐帝の独占欲。絡まる情欲が波乱を呼ぶ、大注目の異世界TL、第二巻。