【推薦!】蓮實重彦 氏(映画評論家)「ネオレアリズモ」をいかに相対化するか。古賀太は、イタリア映画を語る者に求められるこの最低限の資質を、ディーヴァ映画の優雅さや、デ・シーカ主演のカメリーニの秀逸なコメディを語ることで、軽々と超えて見せた。【豊かな映画文化はなぜ生まれたのか?】『無防備都市』『自転車泥棒』『道』『8 1/2』『情事』『山猫』『荒野の用心棒』『木靴の樹』『ニュー・シネマ・パラダイス』『ライフ・イズ・ビューティフル』『君の名前で僕を呼んで』……数々の名作を生み、日本でも絶大な人気を誇るイタリア映画。アメリカやフランスに比べて、その文化の全容が語られる機会は少ないものの、世界の映画史に大きな影響を与えてきた。本書ではイタリア映画の歴史を、19世紀から現代までの120年を、約800の作品とともに通覧。「イタリア映画祭」を立ち上げた著者がその豊かな文化的土壌と、映画の本質を明らかにする。