「好きな人とずっといっしょにいるために」、あのとき、あの人は何をした? 2029年から1979年まで10年刻みでさかのぼりながら明かされる、ある家族たちをとりまく真実。あの時代、確かにそうやって、わたしたちは生きていた。隠されていた「わたしたちの秘密」を理解したとき、あなたは平常心でいられるか。『余命一年、男をかう』で第28回島清恋愛文学賞を受賞した著者が放つ、生き方、愛、家族をめぐる、「ふつう」を揺らがせる逆クロニクル・サスペンス。〈全6章〉1 二〇二九年のごみ屋敷2 二〇一九年のクルーズ船3 二〇〇九年のロシアンルーレット4 一九九九年の海の家5 一九八九年のお葬式6 一九七九年の子どもたち【電子版特典】著者書き下ろしエッセイ「流れゆく時間の中で」